瀬戸川模型工房のブログ

東京・練馬で鉄道模型専門の模型工房をやってます。主に工作日記と乗り鉄・取材の日記を載せてます。お問い合わせはこちらです。https://tomox14.jimdo.com/

2013年02月

いつもキハ40系列ばかりを作ってます。
机の上や周りはご覧のとおり。

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ご注文を受けて製作しているのもあります。更新改造の途中も写ってますね。
僕もカトーのキハ40系が大好きなので、種車はほとんどカトーで、しかも西日本更新車47の場合はなるべくアクアライナーを使います。屋根の加工が楽ですからね。
まだロットが新しいので樹脂も硬化が進んでおらず、サクサクとヤスリが入ります。
しかし今まで何両のアクアライナーを潰してきたことでしょう。
以前にもアクアライナーのご注文を受けて作ったことがありますが、僕自身も結構好きなカラーなので、今度はアクアライナーを作ることにしました。

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これは昨秋に九州を旅したときの写真です。
この時の香椎線はほとんどアクアライナーに会えなくて、まともな写真が残せませんでした。
こうなるとネットの力を借りるしかありませんね。

某サイトに香椎線の気動車について詳しく調べてありましたので、そこから情報をいただきました。
すると6両のアクアライナーのそれぞれが微妙に違いがあることに気づきました。
カトーで製品化されているキハ47-78,79も実は”タイプ”であり、ルーバーが埋められていたり、ホイッスルカバーが違っていたりします。
もっとも下周りを言い出すとキリがないのですけど、せっかくなら上回りぐらいは作り替えたいですね。

さらに他の4両を調べると、トイレタンクがなく窓も埋められているものとかがあります。
ならば、ということでカトーで出していない番号4両を作ってみようと思います。

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種車はもちろんアクアライナー。
9031はすでになぜか作ってあるので(1000番台の余剰があり、しかも前回のアクアライナーを受注したときの余力)、71、8076、8129の三両を作ります。
というわけで画像はすでにホイッスルカバーを交換している最中です。
元のモールドを切り落とし、円の中心に穴を開けて、トミックスのパーツを裏から瞬間接着剤で貼りました。
でもこのスリットへの交換も、アクアライナーの前面のブルーではあまり目立たないのですよね。
パーツは手元にあるものを利用したので、大きさが違うかも。ま、雰囲気ということで。

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側面ルーバーを瞬間接着剤でうめてからペーパーがけし、サーフェイサーを吹いたあとです。
ここで71番だけは大ルーバーと給油口が残っているので(現在はしらないけど)、その作り分けはしておきましょう。
また画像のように、8076、8129はトイレ窓を塞がないといけません。
ま、この程度の工作は散々西日本更新キハ47でやってきたのでお手の物です。



つづく





トミックスのキハ48 五能線色が手に入ったので小加工しました。
一昨年に乗車した五能線色に準じてクーラー改造です。

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製品の色が結構良かったのでそのままにしておきました。
別パーツのタイフォンカバーを縞に塗りました。
TNカプラーは前回の盛岡色のときのように栓に色差しするため全てをプライマーから塗り直ししたものです。

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GMのパーツを使って冷房改造しました。
ダクトカバー?はそのままで使うと逆L字になるので作り直しです。
長さも微妙に調整しました。
屋根上器具はねずみ一号より一段明るく塗り直しました。
あとはHゴムを黒に塗替え。

と、今回の五能線はここまでです。
小加工ですけど効果が出てまして割と満足してます。

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前作の盛岡を作っている最中についでに作った岡山色キハ40も完成しました。

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こちらもトミックスの製品を加工しました。
手すりをパーツ化し、更新改造車にしました。窓枠はおなじみのキッチンのパーツです。
Hゴムの黒色化、屋根上機器の撤去、クーラーのせ(キッチン製)、下周りのグレー化もしました。
TNカプラーの色差しもしました。

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JRマーク。そしてその横の文字はくろまやのインレタです。
正面のボーダーは自家製デカールを更に塗って太さを均一にしました。
写真はやや赤っぽく映ってます。

この五能線と岡山更新40も近々オークション出品致します。
どうぞよろしく。

2/28 上記2点を出品したしました。
オークションIDは

m110816279
u45909577

です。どうぞよろしくお願いします。

2/28 オークションは終了いたしました。
御落札いただいた方、ご入札いただいた方、誠にありがとうございました。




ボディーにシルバーなどで色差しをしてクリア(GMカラー半光沢)を吹いて、いよいよ完成です。
下回りのウェザリングは引き締め程度にうっすらとしました。
逆にボディや屋根には汚しをしませんでした。
既製品よりなんとなく違う程度に抑えて今回は終了です。

キハ40 538 (M車)

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キハ48 558

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撮影用のモジュールに載せてみました。

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モンザレッドがレッドの下地を含んで、グランプリホワイトと好対照になってます。
蛍光灯の下ですと、グランプリホワイトでも白3号のようにみえます。
あまり模型を陽の下で見ることはないのですけど、イメージは僕の見た雪雲りのなかの盛岡色をうまく出せたと思っております。
反省としては、どうせベンチレーターや水タンクの色を変えたのなら、もっと違いをつけて表現すれば良かったかもしれませんね。


というわけでキハ40&48の盛岡色でした。

この作品は またしてもヤフーオークションに出品します。
出品予定日は2013年2月20日です。

追記:オークションIDは r99712763 と 164936806 です。

どうぞよろしくお願いします。







ボディーがいい感じに塗れたので、次はあまりやらないTNカプラーの塗装です。
せっかくですから、TNカプラーに付くホースの栓を塗りたくなったためです。
でもこの樹脂は塗料のノリが悪いので一旦バラしてプライマー塗装が必要です。

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最近のこのキハ40のTNカプラーはスプリング使用になっているので、戻りが大変にいいのですけど、何故か工場出荷時の埃というか汚れがつきっぱなしです。たぶん離型剤でしょう。
ウェザリングのつもりかしら。
どちらにしろ離型剤がたっぷりついていますし、油分もあるのでしっかりと洗剤で洗います。

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栓だけを塗るつもりでしたが、スカートやスノープロウの微妙なテカりが嫌だったのでほとんど塗ることにしました。
それにスカートに少しウェザリングもしたくなったので。
マッハのメタルプライマーを吹いたあと、スカートはねずみ一号、それ以外はツヤ消し黒で塗装しました。
下地処理にミッチャクロンは僕は使いません。洗いが足りないのか、いつも僕はミッチャクロンでは成功しないのです。
タミヤの金属プライマーも優秀だと聞いてますが、スプレーしか販売されていないので使えません。
ドバーっと出そうですし。
あと、今回はフィギュア用(ソフビ用)の塗料も使用をパスしました。まだ実験してないので。

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栓に色を差しました。
スカートも落ち着いた感じになりました。これでウェザリング加工も乗りやすくなります。
ここまでやったんだったらボディー側にもジャンパー栓とかホースとかやればいいのに、と思いがちですけど、どうもあのパーツとかとてもかっこいいのですけど、後年の塗装のハゲやパーツ自体の破損紛失が続出してしまうので、今回はパスします。
というか扱いを慎重にすればいいんですけどね。

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ボディーにも色差しです。
行き先表示版の周りのHゴムを黒に塗ります。これがまたモールドの凸が低いから失敗しやすい。
ここでポスカの太めの丸芯をつかいます。
細いガンダムマーカーや面相筆での塗装は確実にはみ出す自信があるので、この太めのものを表示板の穴に突っ込むようにして塗ります。
思いのほかうまくいきます。
これはクリアパーツのHゴム黒化も同じ理屈です。マッキーなら(細)を使い(極細)は避けます。


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インレタやJRマークを転写します。
ここで雨降りなんで仕上げのクリアーは中止。
ついでに?岡山色も塗りあげました。同じく手すり取り替え仕様です。
更新車として加工してあります。
カトーの方が顔が良いのですけど、加工のしやすさはやはりここでもトミックス。
ルーバー埋めとかタブレット保護板の削り取りなんかは、サクサくやれちゃいます。
樹脂の違いですね。


つづく

ベース色である白を塗ります。
まずは下地としてクレオスのGXシリーズ・クールホワイトを吹きます。
これは隠ぺい力を強めた塗料だそうで、確かに従来の白とはノリが違います。
割と少ない量で赤が隠されました。
ここでラプロスの8000番で軽く表面をならします。

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ホコリをキチンと落とします。
それから仕上げのグランプリ・ホワイトを吹きます。

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またしても写真が悪いです。すみません。
グランプリホワイトは、白3号よりもほんの少しベージュがかってまして、ちょうど日に焼けた白って感じですね。
下地のGXのおかげで厚塗りしなくても済みます。

マスキングテープをはがしますと・・・・

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多少の吹き込みが出てました。残念。
しかしこれぐらいの吹き込みは当然だと思ってますので(無いに越したことはないけど)、修正します。
このとき筆によるタッチアップはなるべく避け、面倒でももう一度マスキングしたほうが結果的に早くて綺麗です。

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第一回のマスキングよりも、ガイドラインが本体に引かれているために手早く正確にテープが貼れます。
もっとも筆の方が早い場合もありますし、マスキングしにくい形状の部分はこの限りではありませんけどね。

ここで修正吹き付けをする前に、もう一度はみ出た部分をラプロスでならします。
塗料溜りを削るようにです。

塗料の濃度を濃い目にしたり、吹付けの角度を気にしたりして修正します。
そして若干の筆修正もアリ。

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いい感じに塗れました。
モンザレッドの朱が抑えられてます。でもボディのグランプリ・ホワイトで車体全体としては柔らかいイメージが保たれてます。ま、この下手くそな写真ではシャープな白にしか見えませんけど。(LEDライトの下だとどうしても青っぽく写りますね。ちなみにiPHONE5で撮影してます)


つづく

濃グレーに塗った床下です。手前がそれで奥が製品のままです。

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黒でも良かったのでしょうけど、ボディーが白なので下が黒だと落ち着きが逆になくなるのかなーと思いグレーにしました。
ねずみ一号あたりの明るいグレーだと、なんか足元が不安定な印象になるのでしょうか。
こんどやってみます。

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屋根上のベンチレーターとクーラーはねずみ一号で、屋根板そのものはそこからさらにダークグレーを入れた調色によるものですけど、見た感じ微妙に色が違う程度です。
この写真じゃさらに違いがわからないですね。すみません。
少しだけ色を替えて立体感を出したかったので、これでOKとします。
タンクの吊り金具(? てすり?)はパーツで付け直しました。

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ボディーです。
よく洗ってからまずメタルプライマーを軽く吹き、そしてレッドを吹きました。
クレオスの塗料でもそうですけど、赤系の塗料は隠蔽率が低いため、下地色が表に出やすいです。
仕上げをモンザレッドにするのですけど、製品のままだと朱が強くなりそうでしたので、まずはレッドで赤みを強調することにしました。
僕が実車でみた印象はモンザレッドよりもレッドそのものだったのですけど、デジカメとかだと朱が混じって写っています。
そこで製品の朱を消し、下地のレッドを透過させることにして、仕上げはモンザレッド、という計画を実行したのです。
写真は手前がレッドで奥が製品です。
このあとモンザレッドを吹きましたが、下地のレッドのおかげか朱が若干抑えられてます。

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マスキングテープを1.5ミリ幅で何本もカットし、その中で幅の揃いのいいものを選んで帯にします。
さすがにトミックスを使っている優位性がここで発揮しますね。凸凹してないのでキチンと貼れます。
写真は車体裾をマスキングしている最中ですけど、毎回裾のマスキングは苦労します。
そこでガイドとして一枚テープを貼り、それに併せて裾のマスキングテープを貼り付けます。
このときにあまり細いテープを使うと、すぐに曲がってしまうので、ある程度幅のあるものをカットして使いました。
その方がシャンとしますね。

今回はキハ40とキハ48の二両だけですけど、このマスキングに二時間もかかりました。
なんといってもキモですから。


つづく


相変わらずキハ40系の工作ばっかりやってます。
もう最近この形式に関しては迷いなく工作を始められるようになりました。
例えばカトーのキハ47系を更新車にするなら、即日で解体、Hゴム黒化、ベンチレーター撤去及び仮埋め、ルーバー彫り込み及び埋め込み、戸袋窓プラ板埋めまではしますし、調子がいいとその日にTNカプラー化を行ったりします。
もっとも両数が多いとそうはいきませんけど、一両ぐらいならそこまではやってしまいます。
でも今回の盛岡はちょっと凝って作ることにしました。
種車はトミックスを使い、手すり交換をしてみます。

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一昨年の冬に旅した津軽線の時の写真です。
気持ちいいぐらいの白に赤いラインが印象的でした。
いつか模型化しようと思っていたのですけど、ラインの塗り分け位置がテールランプとタイフォンカバーに上下ともかかってます。
ここでカトー製品からの塗替えに抵抗を感じ、今回はトミックスからの工作としました。

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手すりを落として0.3ミリの穴を開けます。手すりを落とすときに彫刻刀の丸刀を使いました。これで余計なところに傷がつきません。

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以前のSLの工作などでは配管に真鍮線を自分で曲げて行っていたのですけど、手すりとなると、きっちりした曲げができなければ仕上がりは悪くなるばかりです。
ですから今回はトレジャータウンの手すりセット(TTP215-01)を使いました。
手すりがボディーから浮いてますので、そのあたりもプラ板のスペーサーを使って正確に表現します。
とくに行き先表示板の横の手すりは他のものより突出してますので、スペーサーの厚みを変えてます。
ただ、僕はあまり手すりが出過ぎたりしていて、曲がったり折れたりするのは得策ではないと判断し、全体的に露骨に手すりを浮かせないことにしました。
鉄道模型は動体模型ですから、脱線転覆はアリ、で考えてます。

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今回は下周りも塗装します。
洗剤でかなりしつこく洗いをかけまして、その後マッハのメタルプライマーを下地に使いました。
以前ミッチャクロンで下地をしたのですけど、その後少しの擦れでハゲてしまったので、僕は使用してません。
このときカトーの台車などはプライマーや塗料がピポット穴などに回って車輪の動きが悪くなったりしますが、トミックスは集電シューが車輪のピポット受けになっているため安心ですね。
色は黒に近いグレーにしました。
同様に床下器具類もメタルプライマーのあとに同色のグレーを塗りました。
もちろんツヤ消しです。


つづく



昨年末から作っていたキハ40系岡山色(注文品)がやっと出来ました。
自分のモノを併せて15両!ほんと、大変でした。

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まずは更新47の0番台。種車はカトーでTNカプラー化してます。
更新窓・クーラーはキッチンのパーツです。
相変わらず窓を潰したり屋根をつんつるてんにするのが大変。

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側面や前面貫通ドアにつくボーダーはインクジェットプリンターで自家製デカールとしました。
0.5ミリ幅で印刷しなくてはならず、自宅のプリンターではダメでしたので、職場のを使いました。(内緒)
JRマークのとなりの「WEST JAPAN」はくろまや製です。

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原型ことぶき色です。側面のグレーはダークグレーに青15号を混ぜて、青っぽくしてます。
ちなみに本体アイボリーは調色で二度と作れないでしょう。グランプリホワイトにぶどう2号、黄土色、ネズミ一号などを混ぜてますが、先にダークグレーを塗ってからこのアイボリーを吹いて”くすんだ”感じにしてます。
青色のラインも茶色も調色です。特に青はすぐにイメージが変わってしまうので難しい色ですね。
デジカメ撮影の青と実際見たときの印象がこうも違う色はない、といってもいいでしょう。

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このことぶきの側面ボーダーが超難関ですね。




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変わり種の”ボーダーなし”キハ40ー2049。

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キハ48更新は1000番台をカトーが発売していないため、トミックスを種車にしました。
僕もこの作品の発注者さんも同じ感想なのですけど、「顔はやっぱりカトーでしょう!」
でもテールランプとタイフォンカバーの取り外しが利くトミックスも、改造には利点があります。
五月に更新広島が出るそうですので、そちらも今後利用していきたいのですけど、ちょっとお値段が張るのがねぇ。


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前面をTNカプラー化して、ジャンパー栓取り付け予定凹み(正式名知らない)を表現すると、さすがにかっこよくなると自負してます。

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てなわけで岡山色大量完成!
ちょっと当分岡山色は見たくないかも。w

そのうち僕用に作ったカトー種車のキハ48ー5,6をヤフオクに出す予定です。”あの”急行「つやま」として。
しかし相方の48ー1000が・・・・
ついでだからカトーから作ろうかな。(と、自分で目の前に地雷を置いてみる)

次回は姫新線色でーす。
あ、注文も受け付けてますんで、なんか興味のある人はコメントくださいね。





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