瀬戸川模型工房のブログ

東京・練馬で鉄道模型専門の模型工房をやってます。主に工作日記と乗り鉄・取材の日記を載せてます。お問い合わせはこちらです。https://tomox14.jimdo.com/

2017年09月

過去の記録を見ますと、8年前の2009年にこの787系に初めて遭遇し、翌年の熊本駅で「ありあけ」の分離を見ました。
在来線特急の切り離し分離とか見たことがなかったのと、11連というスケールに圧倒されて、すぐさまKATOのリレーつばめを2セット購入してから幾星霜。
当初はこの模型の色が全く実物と違うことに悩んでましたが、まあ光の加減でこういう色にも見えるのだろうということで、ガンメタルの「ありあけ4連」で行くことにし、やっと完成を迎えました。
(この製作途中もまだガンメタルかジャーマングレーか悩んでいましたけどね)

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真ん中のはカプラー改造のみ行ったクモハです。色の差はどうでしょう?
先日の仲間の感想も「光の加減で違った色にも見えるけど、ほとんど色の差はない」とのことです。
この辺がメタル系の塗装の特徴ですね。

それでは一両ずつ。

クロハ786

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四個イチの切り継ぎ改良です。
基本ボディをクモハから作りましたが、工夫すればクモロからも出来ると思います。
下段の山側ボディの大窓は885系のジャンク2両から流用しましたが、クリアブラックで塗り直ししてます。
でもこれは裏からもっと濃く黒を吹いても良かったかもしれません。
自作窓は同じく885系の窓を切り出して、大きさを調整しながらハメ込んでます。
座席配置は未加工なのでめちゃくちゃです。
床下はサハからほぼ全部やり直し。機器もサハや他のモノからあちこち寄せて表現しました。
TNカプラー化はこの連結相手となるクモハにも施し、ライトのスイッチは自作です。
自分としてもトップクラスの重加工となりました。

モハ786

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これは車体加工はありません。
今回のものは300番台で、リレーつばめセットのものであり、側面の窓が11個づつあります。
これが0、100番台のモハ786ですと、側面窓が10個となりまして、この番台にするには「つばめ」セットの中のものを使う必要があります。もしくは窓を一枚づつ埋めるかです。
現在宮崎を中心に動いている4連「ひゅうが」などは、0,100番台が中心らしいですので、注意が必要です。
また、「つばめ」セットの車輛は床下の色が違いますので、「アラウンド・ザ・九州」に合わせたいのであれば、リレーつばめセットの床下を利用するべきでしょう。
すなわち、リレーの方のモハの窓埋めの方が早いですね。

モハ787 (M)

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とくに加工はありません。ただの塗り替えです。

クハ787-100

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種車のクモハにサハの100番台の単純切り継ぎです。
下まわりもサハからで、加工は二箇所のみで簡単です。
実車が余剰のサハから作られたので、当然と言えば当然なのですが。

ここでサハ100番台なのですが、これを含むものは「リレーつばめ」セットのか「つばめ」の増結しかありません。
そして現行の「アラウンド・ザ・九州」の6連で、極まれに8連というのが走るのだそうですが、それはこのサハ100番台が二両増結されるのだそうです。
となると、これを実現しようとすれば、リレーつばめセットを二つ購入するか、つばめの増結を二箱買うしかありません。そして塗り替えになります。(ただし”つばめ”は床下の色が違いますのでさらに苦労します)
すなわちリレーつばめに含まれるサハ100番台は結構貴重な車両であり、ASSYも手に入らないんです。
ですから、このクハを作ろうというお方がいらっしゃって、アラウンドの増結なんかも考えていらっしゃるのなら、クハを作るときにサハ100番台は使わずに作ることをお勧めします。
となると、これはこれで修羅の道でしょうけど。

どちらにしても、これら4両をつくるのに「リレーつばめ」セットがまるまる1セット使うことになります。
余剰のサハの200番台の処置に困りますが。
これでもまだクハ787の0番台は再現してないわけでして、787系全制覇ではないのですけど、僕個人としては数年前に乗った「ひゅうが」4連がやりたくなってきてます。
この「ひゅうが」に、クハ787-0が多く使われていたりします。
ちなみにクハ787-0はこんなやつ

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(画像を借ります。すみません!)

全窓です。しかもクモハに窓穴を開けただけではできません。窓間隔が等間隔にしなくてはいけないからです。
そしてパンタはありませんしね。すなわちクハ787-100よりも加工は多くなるのです。
これもいつか挑戦しましょう。
ノウハウが分かった以上、後はより少ない材料でベストのコストパフォーマンスと仕上げを目指すのが当工房のポリシーってもんです。

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色の差はこんな感じになります。一枚目の画像のように、光の当て方で少し色の差がでたりもしますが、二枚目三枚目となるとほとんどわかりません。肉眼でもほんの少しちがうか?程度です。
この色合わせは、元になっているタミヤのライトガンメタルを使わずに一から色を作らなければできません。
となるとメタルの配合率など、膨大な実験を繰り返さなくてはいけなくなるでしょう。ですからこれでOKとします。

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というわけで長々とこの787系4連製作にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
とりあえずお仕事としては、
・クモハ、クモロのTN化
・ライトスイッチ加工
・LEDの白熱色化
は受け付けようと思いますので、お気軽にご相談くださいませ。
でも年内の納品はもう無理です。すみません。

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9/24に行いました公開運転会のご報告です。
前日の23日は昼の一時から3時間かけて設営でしたが、前月に予行演習をやってましたので、つつがなく出来ました。
ただ、この運転会はHOゲージとプラレールを別室で行いましたので、3会場での開催。
今年発足したHOモジュールグループは応援の方もご参加いただき、何とか2時間ほどで運転開始。
プラレールは和室を一部屋使って、女子メンバー一人でレイアウトを組みあげたという努力と根性。
夜七時まで試験運転も兼ねて、サークルだけのお楽しみ運転会をしました。

そして当日。
各会場に防護柵(机や椅子でレイアウトからお客様を遠ざけるための柵)を設置し、昨年の反省も踏まえた配置とメンバーへの申し渡しも伝えてオープンです。

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開始前からちらほらと増えていたお客様はスタートと同時に雪崩れ込み、楽しそうな笑顔です。
僕はマイクを持って各列車を説明したり、ちびっ子の質問に答えたり。
やはり新幹線と地元の列車が人気ですね。
そして、お子様だけに運転を体験してもらいました。
みんなちょっと緊張してましたけど、今回はコントローラーの設置してある”堀の中”に二組づつ呼んで楽しんで貰いました。
スタッフの説明も手慣れてきてて、とても嬉しそうでした。

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また1時間ごとに室内の照明をすべて落として、夜行列車の走行も演出。
「うわぁー!」と上がる歓声に僕らメンバーもしてやったりです。


今回は高架線を新幹線専用軌道として複線に、在来線は複々線ですけど、ちびっ子のために新幹線車両も在来線走りをしました。

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海外の新幹線に子供たちも驚いてましたね。
一番人気はなんと500系。そして愛知環状鉄道2000系でした。

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HOゲージのほうも充実してました。この画像は前日の身内だけの「飯田線シリーズ」でしたが、運転会当日はサンライズやら名鉄、ワイドビューなども快走。
HOのレールの継ぎ目から生まれるカタンカタンという音や、カンタムサウンド搭載車の迫力の蒸気サウンドは、特にご年配の足を止めていたみたいです。
しかしまあ、まるで小売店のように車両を持ち込んで、メンバーの勢いを感じます。

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プラレールは幼児や園児に大人気。
ここは絶対パニックになると予想してましたけど、その通りとなりました。
メンバー紅一点の女性が子供たちと和気藹々と走らせてます。
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やはり馴染みのプラレールはNやHOよりも良かったみたいです。
鉄道模型を見て興奮し、それをプラレールで自分で再現しようとしているんでしょうか。
将来有望な鉄分過多キッズですね。

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今回僕が秘密裏に作っていたのは機関庫のモジュールです。
電気を流さないディスプレイだったのですけど、ストラクチャーのウェザリングには時間をかけました。
またここに載っているSLは僕とメンバーのM田氏の過去の力作です。全車弄りまくってます。
でもちびっ子にウケが良かったのは・・・

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やっぱコイツらですね。w

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今回は地面を作らず、木目を活かした塗装のみにし、レールはフレキのままでちょっとインテリアっぽくしてみました。
くどくない感じで良かったのですけど、逆にあっさりしすぎてしまって、目立たなかったですね。
なんせ隣には駅とかあったし。
でもこういう仕上げもいいと思いませんか?

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というわけで4時間で約250人から300人くらいだったでしょうか。
みなさん笑顔で帰られて、スタッフ一同やり甲斐を感じた一日だったと思います。
僕たち鉄道模型モデラーも、何かのきっかけでこの世界のとりこになりましたよね。
このイベントがそんなきっかけの一つになれたら幸いです。

とても充実したいいイベントが出来て幸せでした。
それではまた!


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ボディの表面を整え、それから二か月くらい放置しちゃいましたけど、クロハに窓開口をして塗装しました。
KATOのリレーつばめに連結する設定ですので、まあKATOに合わせてタミヤのライトガンメタルを吹きました。
この塗料は缶スプレーしか発売されてませんので、わざわざ中身を瓶に移してエアブラシです。
近似色なのですけど、ちょっと黒さが足りなかったので、クリアブラックを作って調整しました。
メタルカラーは色を混ぜると金属粉の密度が下がるだけですので、こうやってクリア塗料で調整します。
ただ、何回塗面に吹き付けたかでムラが出来てしまうのでその回数と量には要注意です。
画像の最下段がKATOのリレーつばめですが、光の当たり方で似てたり似てなかったり。
現物はもっとマシになっています。
また、メタルを吹くと下地の粗がモロに目立ちますので、丁寧に下地仕上げをしなくてはなりません。

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タブレットのデカールを添付中。
大変量が多いし細かい!JR九州の車輛はこれだから・・・・
乾燥中にラジオに出演して、まだ時間があったので床下とライトスイッチの製作に乗り出しました。

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クハはサハからの改造車ですので、余剰のサハの床下を使います。その前に不要なタンクと床下器具を切除しておきます。
モーターツールで裏側からタンクは切ります。あとの仕上げが楽ですね。

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床下の先頭部だけをカットし、サハのものと組み合わせします。ついでに台車まえにスイッチのスライド穴を作っておきます。
また座席パーツの裏で照明ユニットの脚が来る部分にスライドスイッチが入りやすくするため、丸印を削っておきます。
床下の前後はプラ板&接着&ビス留めです。

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プラ板で作ったスライドスイッチです。これが動くことでライトユニットの接点を切るわけです。
このスライド板の長さは何度も組み上げて実際点灯切り替えを行って決定します。

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こちらはクロハの床下ですが、殆どの機器を撤去し、付け直すことになってしまいました。
やはりやめときゃよかったかな・・・

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穴は板で埋め、薄い機器はプラ棒で裏打ちして接着します。それだけでは心もとないので、機器と裏打ちにも0.4mmの真鍮線を入れてサポートしてます。
なんせこの床下機器の接着はポロポロとれてしまい、紛失することがしょっちゅうですからね。

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大きな機器はこのようにプラ棒で台座を作ってそこにはめ込んで接着するようにします。画像のようにプラ棒には真鍮線です。これで強固に固定できるでしょう。
右に写るタンクもこの方法で移設してます。

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上がクロハで下がクハです。二両ともサハから作っているので楽ですが、種車のクモロやクモハから作り直しするのは、大量の機器の切除が必要なので思わず誰でも逃げたくなりますね。
これもリレーつばめセットの6両を使って作っているからこその大胆な材料消費です。

というわけで完成が次回に伸びてしまいましたが、すでにボディにデカールとクリアも完了。
後は組み立てだけですが、窓の新設が4か所もあるので、まだまだ小工作があるのです。
でもラストスパートですね。

つづく

なんかえらく時間が経ってしまいましたが、787系をなんとか公開運転会にデビューさせたく、再起動です。
ボディの加工は次号として、サーフェイサーが乾くまでにTNカプラーの気に入らない部分を直すことにしました。
前回はこちら

TNカプラーの可動は調子よいのですが、カプラーの取り付けが下過ぎて、しかもボディとの隙間がみっともなかったので、床下にネジ留めしているのをやめました。

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床下を彫りカプラーを室内床パーツ(座席のあるやつ)にネジ留めしてみました。
もちろんカプラーは必要最低の大きさまでカットです。
そして上回りをつけてみると、今度は上に上がり過ぎてしまったのです。

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そこでTNカプラーと床パーツの間に0.2mm厚のプラ板を挟み調整しました。
すると丁度いい高さになりました。
ちなみにこの床下を上回りと合体させるときは、同時にスカートパーツをはめないといけません。
スカートを後にすると、カプラーに当たってスカートがハマらなくなるからです。

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左側の電連が付いているのがTNカプラーで、右側がKATOの製品のままです。まあまあの高さになりました。
TNの可動を良くするためにスカートを切りましたけど、これで勘弁して!って感じです。

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おかげでこれくらい動きがいいわけなんですけどね。
このTN化をリレーつばめの7号車と有明の4号車に施しました。
この連結する車輛のヘッドとテールのライトユニットはとりあえず外しておきました。
ライトのスイッチを作らなくてはいけませんね。(こういう工作がすごく苦手)

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あとは有明のクロハとクハの床下ですが、これまた全然種車と違うやんけ!
ってことで、とりあえず未加工のままボディを完成させましょう。
この787系はあくまでも僕の趣味ですからね。
でも工作が確立したら工作の注文を・・・・請ける?
ちょっと大変すぎる工作ですからねー。
ま、とにかく完成は次号ってことで。

つづく

めっきり秋らしい気候になりましたね。
台風が接近していて、世の中はせっかくの三連休が台無し、といったところでしょうか。

今日は過去に作った蒸気機関車の工作をご披露したく思います。
まさに、ネタがないって感じですね。
なんせ公開運転会のための新作モジュールにかかり切りでしたので。

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C57-11

KATOの旧製品からの改造です。
門デフ、集煙装置(自作)、重油併燃タンク、延長ひさし、明り取り窓増設などなど、いろいろごちゃごちゃやってます。下回りは走りが悪くなるから弄ってませんが、やはり走りは悪いです。
集煙装置をKATOのC57-1のものとプラ板で自作し、明り取り窓は103系の正面方向指示窓をはめ込みで表現したのがミソ。
長い庇はコピー用紙でつくりました。

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C59-164 「あき」

マイクロエースの製品にキャブ下をちょっとだけスタジオ・フィールのパーツでアレンジ。ヘッドライト交換など。
テンダー下の配管をパイピングしただけのものですが。大変に走りが良くて長年主力機として活躍しました。
下手に改造すると走りが台無しになるということを証明した本機の登場は、その後の僕のSL工作を鈍らせたほどです。

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D51-572
銀河パーツのD51肥薩線改造セットで作ったのものです。
合併テコなどはC57のASSYからつけてあります。もちろん旧製品です。
サイドのハシゴがどこかにいっちゃってますね。

全ての作品はもちろん全塗装(楽ちん)、ウェザリングブラックによる汚し、水性ホビーカラーのラストによるサビが表現されてます。

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C58-263

九州デフをたまたま手に入れたので作ったという、とくに思い入れもないのに惰性で作った作品。
こういうのこそ走りが良かったりするので呆れます。
ちなみに263号機が九州にいて、こんな改造を受けていたかどうかは、全く度外視のいい加減なものです。
作っておいて、いつか北海道デフにしたいとたくらみつつも幾星霜。

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D51-77

これまた北海道に渡ったか怪しいのに、なんとなく北海道デフがあったので作ったクルクルパー機。
こんなんでも合併テコを付けているところに妙なこだわりを感じます。もう15年くらい前の作品ですので僕もよく覚えておりません。
もーいいかげんデフを取っちゃって吹田の入れ替え機にしちゃおうかと計画もしました。
ちなみにこのころのD51はほんとに走りが悪くて、運転会では立ち往生が続発。
この辺あたりから僕の蒸気離れが始まりましたね。

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D61-1

これは初期の作品です。本格的にSL工作をし始めた3両目のものです。
特にこの機種が好きだったわけでもないのですけど、稲沢に居たというところから気になりだし、D51に二軸従台車をつけりゃいいんだろうと安易にスタートしたのが大間違い。
この従台車はC62のものから改造して作りました。ちょっと形状が違いますけど頑張りましたね。
そして最大の特徴はテンダーとキャブの間を詰めたことです。
これによって大変に実感的となり、しかも直線での走りが大変好調だったのですけど、いかんせんやり過ぎてTOMIXのC280カーブがクリアできないというアクシデントが発生。
「こんなの半径の短いカーブがいかんのだ」という、他所の運転会で走らせてもらっていながらこの傲慢なセリフをぬかしたおかげで、大半径カーブを持つモジュールを作る羽目になったのです。
すなわちのこのD61がなければ、今日のわがサークルは誕生しなかったと言える迷機です。

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C62-2

当時TMS誌にその名を馳せていらっしゃったモデラーさんのSL工作に一発で魅了されて、僕の第二次鉄道模型趣味は始まったわけでして、このC62はその方の作品を思い切り真似ました。各種パイピングなど全部TMS誌からのパクリです。
その当時はこの旧製品C62が市場から消えてまして、種車はデフが片方ちぎれたジャンクを定価の7000円で買ってまで手に入れて作ったという記憶があります。
そしてこれまた走らないんだなー。
先台車を銀河の限定パーツにしたところ、フランジが低いのと押し付ける力が足りなくて脱線しまくりでした。
こう思うと現在のKATOの新SL群の走りの素晴らしいこと!
一連の製品化が僕の旧製品加工を一気に過去のものにしてしまったのも仕方がないでしょう。

でも、あれこれと集めたSL用のパーツはまだまだ一杯あるのですけどね。
全部サイズが大きいから使えないんですけどね。

とはいえKATOの旧SLもまだまだ人気あります。
なんといってもあのオーバーサイズが迫力を増してくれますからね。
(これ、褒めてるんだろうか・・)
SLのテッテ的改造派には種車やジャンクの出回りもうれしいところ。
でももう僕は新シリーズに乗り換えちゃいますけどね。






今回もKATOのキハ58系シリーズで、九州急行色です。
キハ58が2両とキハ65が2両です。

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いつもあんまり上手な撮影でなくてすみません。

特に改造はしてません。
クリームはオリジナル調色で、GMと白から作ってます。
このクリームはいわゆるクリーム10号なのですけど、市販の塗料で納得したことがないのでいつも作ってます。
そして下部の黄色は黄土色をベースに青20号を混ぜて濁らせてます。
以前Nゲージで作った色だとHOでは主張すぎるために作り直ししました。
でもこの車両カラーは写真では日に焼けてしまっているものが多く、デビュー当時の印象を推測するしかないわけでして、結構この調色は勝負ですね。

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帯は当初は某メーカーのデカールで行くつもりだったのですけど、載せたらすぐにバラバラに分解してしまいまして、かなりガッカリでした。
たぶんこのデカールを購入した店の環境が悪かったのでしょう。
しかしこのメーカーの他のデカール、結構買っちゃっているんですよね。残りがマトモなのか不安だ・・・・
こいつは5000円もして速攻アウト。僕の使いかたが悪いのかしら。ちゃんとクリアで保護してから使っているんですけどね。古かったのかな。
こういうことがあるから、デカールは苦手というか嫌いなのです。
でも昨今のラッピング車を作ろうと思ったらデカールを頼りにしないと出来ないし・・・・

というわけで帯だけ後から塗装したわけですけど、オレンジはストレートにクレオスのオレンジ。青は青20です。
オレンジと青なんて捕色対比バリバリですので、今回は青の発色を犠牲にしました。
というか青の上からオレンジなんて、吹いても色が出るわけないですからね。

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正面のマスキングラインもちゃんとできました。さすがはHO。この辺の安定した塗装ができるのもデカイからですね。
しかしKATOの手すりやジャンパーに使ってある軟質プラの塗装の載らないこと!
動いてしまうから塗装が日焼けの皮みたいにぺリぺりとめくれるわけです。ミッチャクロンで下地をしてもね。
なるべく触らないように、動かさないようにお願いします。
金属に替えてもいいのですけど、これも取り換え用の専用パーツを出してくれないかな。
でもジャンパー栓なんてロストワックスでつくるだろうから、お高いパーツになるでしょうね。

てなわけで最近調子づいているHOキハ58の塗り替えでした。

最近お問合せが増えてきております。ありがとうございます。
この9、10月は大変に混み合っておりますので、直ぐにお返事やお見積りができません。
また年内の工作は満タンになりましたので、早くても来年からしか取り掛かれなくなりました。
ご迷惑をおかけしますが、それでもOKとおっしゃるかたは、お問合せはこちら
どうぞよろしくお願いします。 

瀬戸川模型工房

ご注文いただいていましたKATO HOキハ58の広島色です。

キハ58

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久しぶりの広島色です。このブログを始めたころは定番のカラーでしたね。もちろんNゲージでですが。
KATOのHOシリーズをぼちぼち塗り替えだしまして、こりゃ色も安定させないといけないなーと思い、普段は全部調色するところですが、今回は市販の塗料をそのまま使いました。

キハ28

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黄色5号、ねずみ1号はGM,ダークグレーはガイア、白はグランプリホワイトです。
白を白3号にしないところが僕のこだわりです。屋根はそのままです。

HOゲージの世界は今まで良く分からなかったのですけど、金属キットのフルディテールを求めるモデラーと、メーカーの金属モノを購入して楽しむ方がいて、ここ15年くらいでKATOやTOMIXのようなプラスティック製のモデルが、頑張ってお求めやすい価格帯で車種を増やしているようですね。
それゆえに細かい作り分けまで生産が追いつくわけもなく、ではディテールを細かく作ろうとすると、全然パーツの種類が発売されていない。
今あるタイプで何とか楽しむのか、本気でパーツまで作ってフルディテールにしちゃうのかの両極端なのでしょうか。
もっとも、いくらプラでもNゲージより高価なわけですし、なんせ体積は約8倍ですから収納とか考えないと手が出せません。
でも、僕のような初老?のモデラーにはNゲージが小さすぎて目が辛い。なんせ脱線も直せないしー。
それに昨今のKATO製品はNゲージのマイク〇エース社の値上げ車両とさほど変わらない金額になってます。
ですからそれに気づいたNユーザーが、今後はこぞってHOプラの世界にシフトチェンジするような予感がします。
(現にウチのサークルの仲間もぼちぼち”ゲージ・リゼレーション”の風が吹きつつあるんです)

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塗り替えた感想としては、まずは迫力があります。
前回の”みえ色”もそうですけど、バーン!て感じです。
マスキングしやすいです。直線も出やすい。でも塗料は膨大に使いますし、一度にたくさん塗り替えれません。
乾燥機に入る両数も決まってくるので、一度に塗れません。
でも出力のあるコンプレッサーをつかえば、塗面は大変に滑らかに仕上がります。ここはNでは出来ない仕上がりでしょう。
後は分解しやすいし組み立ても楽ってところです。パーツの紛失も少なくて済みそう。
難点は手すりなんかの軟質プラの塗装が結構手ごわいことですね。
しかし窓埋めとか切り継ぎ工作も仕上げのペーパーがかけやすいんで、仕上がりとかは期待できそうです。

今月はKATOのこのキハ58シリーズが再生産です。
どんどん塗り替えれますね。
僕としてはパノラミックの1100番台とかキハ56、キハ53なんかも欲しいですね。
よくj交換するタイフォンカバーなどのパーツもTOMIXのキハ40(N)並みに付け替えができるギミックとかもリクエストしたいです。
各HOパーツメーカーさんも、もっと改造用に品ぞろえを増やしてほしいなぁ。
エッチングでいいから、KATOのドアの大きさに合わせたものとか。ボディのドアを切り抜けばすぐに貼れるパーツとかあったら、更新ドアにして盛岡色をやるのになー。
HOのプラ車輛の、比較的安価でカスタム化が楽しめるジャンルが、もっと増えればいいですね。

ちなみに瀬戸川模型工房はHOゲージの塗り替えを承っております。
種車はブラスでもプラでもやりますよ。
お気軽にお問合せくださいね。


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