瀬戸川模型工房のブログ

東京・練馬で鉄道模型専門の模型工房をやってます。主に工作日記と乗り鉄・取材の日記を載せてます。お問い合わせはこちらです。https://tomox14.jimdo.com/

カテゴリ: キハ40系 男鹿・五能線色

さてさて、年末も押し迫って、先日完成したキハ40群のラストをご紹介します。
キハ40-535 五能線色です。
これは北条鉄道に譲渡された車ですが、そのタイプを作りました。
秋に現地に取材に行って、乗ってきたやつです。
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といってもいつもの仕様ですけどね。あ、タンクの手すりを付けてます。


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いつもとどこか違うねん、というツッコミ、ください。
無線アンテナがなく、台だけになっているのと、縦樋を例によってプラ板で作りました。
あとは標記を可能な限り実車に近い(秋アキ)にしてあります。
バックミラーのパーツがなく、自作は諦めました。残念。
この商品は12/29にヤフオク出品しました。

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ワイパーをつけ忘れてますけど、すでについてます。

もう一両、縦樋のないタイプも作りました。


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キハ40の五能線色は、この縦樋の付いてない後期タイプは実車はとても数が少ないです。今までHO・Nともに散々つくりましたけど。
種車はトラムウェイです。
こちらは12/26付けで天賞堂銀座本店様に展示販売に納品いたしました。
どうぞ店頭で出来をご覧くださいませ。

僕にとっては御馴染みの五能線色ですが、最近マイブームのTOMIX種車と比べても、遜色は感じませんね。(敢えて言うならスカートの形状でしょうけど、これ、取り換えにくいんですよね)
僕の手元にあったトラムウェイの種車も残りほとんどありません。あと二両作れるかなーです。
どうぞ今回の分をお買い逃しなく。


同時に年越しヤフオク出品としてこれらも出してます。

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先日完成したタラコのT車、日高線色351号(M)、そして種車予定だった新品のキハ20バス窓M車です。(DT22で2両)
終了は1/5です。
ヤフオクはこちら

そして、天賞堂銀座本店様には日高線色、札沼線色、そして五能線色を納品いたしました。
どうぞそちらも是非よろしくお願いします。


さて。
今年2022年を振り返りますと、前半のキハ400系12両にかなり注力しました。
ですので思うように他の車種の工作が進まなかったですね。
工具も揃えたりして充実はさせたのですけど、やはり一人でやっているので、色々モティベーションが上がらなかったりしました。
いい方向だったのはTOMIXのキハ40を種車にした作品が好評なことです。
もうすでに20両以上を塗り替えしてます。抑えるポイントも見出しました。
そして来年早々からやり残していたキハ56系改造車を仕上げに入ります。
70系電車の新潟仕様も以前から計画していましたので再開します。
Nゲージ工作の受付再開は1月中旬ごろを予定してます。

来年ももっとお客様に愛される作品をどんどん作っていきたいですね。
ご愛顧いただいたお客様、このブログをご愛読の皆様、本年はどうもありがとうございました。
そして2023年もどうぞ瀬戸川模型工房をよろしくお願いいたします。
年内の営業は12/29の本日で終了。来年は1/5からスタートです。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

瀬戸川模型工房




最近Nゲージのキハ40系工作を整理してまして、余剰のパーツをヤフオクで出品してますが、ありがたいことにどんどんハケていってます。
僕としては多少お金になるならいいか、という程度で扱ってますので、包装なんかも簡単ですし、定型郵便を多用してますので(まとめて取引の時も定形外とか)、どんどんご利用くださいませ。
近々第二弾を出品します。


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この画像の中の数点ですけどね。沢山出しちゃうと出荷がてんてこ舞いになりますので。
8/22に更新します。
ヤフオク、覗いてみてください。→ https://auctions.yahoo.co.jp/seller/tomox14

来春までイベントには参加しませんので、こういうジャンク市は今年はヤフオクでやります。
この次はKATOのキハ40系パーツもやりますね。


というわけで今回はNゲージの簡単工作です。


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TOMIX 特別企画品 ありがとう五能線の キハ48です。
画像の様にサボが入ってます。(画像中央)
前面にはヘッドマークも印刷された商品です。
コイツをお客様の御依頼で”フツーの五能線色”に戻すのが今回のミッションです。

当初はIPAに突っ込んで全部剥がして全塗装、という目論見でした。
でも「あれ?これって前に男鹿線でなまはげ消したときのが応用できないかしら?」と思い出しまして、過去のブログを探してみました。
http://tomox1414.livedoor.blog/archives/1515622.html

あー、あったあった。
どうせ全部剥離しちゃうんだから、その前に試してみましょう。

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サッサと消せました。
IPAを消したい部分だけ垂らして、5分ほど置き、綿棒でこすってIPAを馴染ませ、また垂らして5分。
綿棒でコシコシやってますと、印刷が消しゴムのカスのように落ちました。

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正面のヘッドマークも綺麗に撤去。

たぶんやりすぎますとボディ塗装や帯をも消してしまうでしょうから、タイミングが肝心です。
今回はボディに傷もつけずにやれました。
(敢えてお客様がこのキハ48をフツーに戻そうとされたのは、この製品は正面にジャンパー凹みがあるキハ48だからだそうです。確かにそういえばこの商品だけの表現かも)

さて、正面はこのままOKなのですが、サイドは帯が不足しています。尖った部分ね。

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ですのでマスキングをして・・・・

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近似色をエアブラシしまして、帯を復元しました。
慎重かつ丁寧にマスキングをしないと、はみ出したら全塗装です。
でも最初から全塗装のつもりでやっていたので気が楽でしたけどね。
ついでに製品の塗装で塗料が回りきらない凹みの部分に塗料をちょっと流したり、タイフォンカバーの縞を筆塗りしました。

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この製品のキモはこのタイフォンが未塗装なところです。メーカーの生産の事情である程度仕方ないんですが、塗装できる人は塗った方がカッコいい部分ですね。
この青の塗料ですけど、ファルベの青20にシアン、黒、白を混ぜて調色したものです。
ウチがHOの五能線で使っている塗料とは配合が違ってまして、TOMIXの五能線色はちょっと暗めの青ですね。今回はそれに合わせました。

今回は割と効果的な印刷の消し方をご紹介しましたが、あくまでも個人責任で行ってくださいませ
当方はこの工作の成功をと種車のダメージに関しては責任を持ちませんので、あしからず。
あくまでもこんなやり方もあるのねー程度でご参考までに。

それでは!

瀬戸川模型工房

昨秋、コロナが大人しくなった時に取材した五能線で活躍した首都圏色のキハ40・48を作ってみました。




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キハ40-522 (M)

種車はいつものトラムウェイです。
特徴であるタブレット保護柵と雨どい、もちろん屋根上のクーラーの改造です。

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保護柵はエンドウのパーツですが、横桟が二本なのが正式。このパーツしかないので「タイプ」です。
雨どいは自作パーツでサラッと表現しました。


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キハ48-1520 (T)

こいつは乗車しました。先頭側の客ドアに柵がついてます。

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先頭上部のツララ切りのパーツが欲しいですね。ユートレさん別売してくれないかなぁ。

検査表記は”土崎工”しか市販が無いので仕方なくそれにしてます。
あと、M車の車内に付く金属のおもりですけど、あれは特に必要ではないとトラムウェイさんから情報をいただきまして、おもりが無くても6,7両は平気で牽引しちゃうみたいです。
ですのでこの作品も割愛しました。
おもりをつけると、逆に走行中の振れが大きかったりするケースもありましたので。

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今回はタラコなんですけど当然全塗装。
使用したのはファルベの朱色5号をストレートに使ってみました。
そして比較ですが、HOの左側が本作。右がトラムウェイの製品のまま。
そして上に乗っかっているNゲージがTOMIXの製品です。
今回は赤味が強くTOMIXやトラムウェイよりも深く色がでています。
ですので僕的には五能線で復活塗装された感じとしていいのではないか、と判断しています。
(しかし新潟で塗られたキハ47タラコはこれまた違うイメージがしたので、かつては調色したものを塗りました)


この二種は二両づつ作りましたので、エアホースのない簡易タイプは後日ヤフオクで出品します。
エアホースありの方は来月には天賞堂銀座本店様に展示販売となる予定です。
ま、先にウチのHPでお問い合わせがありましたら、お問い合わせが優先となります。

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今週にはこの宇部線色もヤフオク出品しますね。中古からの改造です。
新品から作った宇部線セット、クモニ83スカ色、キハ58常磐アンテナ2両セットは現在天賞堂銀座本店様で展示販売中です。


お問い合わせはこちら!

瀬戸川模型工房 

ではでは。



いつも当工房のブログを読んでいただきありがとうございます。
新型コロナウイルスで自粛営活を、という重苦しいご時世が理由なのでしょうか、このブログも今年に入ってからアクセス数が急増しております。
しかも嬉しいことにかなり昔の記事までドンドンと読んでくださる方が増えまして、一人が平均3,4ページにわたってご覧になっているという結果が出ております。
人気の記事のランキングとか見てますと、この自粛生活に入ってから、工作に関する記事へのアクセスが多いです。
どうやら昨年はプラモデル業界も特需だったそうです。
このブログも工作派の方に愛されるよう頑張ろうと思います。


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(鯵ヶ沢駅にて)


今回は御馴染みのトラムウェイ・キハ40系塗り替えのご依頼の件です。
今年三月に全車廃止予定の五能線のキハ40ー500を4両です。
ウチとしては新潟青に次ぐ塗り替え難度の高さですが、NもHOも何両も塗ってきたので慣れています。
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今回はお客様が分解と組立をしていただけるということで、上回りだけ送っていただきました。
しかも冷房化のための屋根の処理もすでにしていただいてます。
少々手直しをこちらでしましたが、すぐに下地処理に移り塗装しました。

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やはりHOの方がマスキングもしやすく、角度のあるカットもきれいに決まります。
下地→腰下の青→マスキング→白銀下地→クリームという流れです。
マスキングも中央のライン貼り→下段→上段→山の形の切り出し、両サイドの60度の切り出し、手すりの切り出し、です。
切り出しには自作の治具を使ってます。一発で決めないとパテ処理からやり直しです。
こういう”ボディ上でのマスキングの切り出し”というのは、気合と根性がかなり要りますね。
ここは黙って当工房へご依頼くださいませ。

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前面も青をマスキングしてクリーム吹いてからもう一度マスキングして青です。
もちろん手すりは全部外して別塗り。
テールライトケースやタイフォンカバーも今回はマスキングしましたけど、本当はここは別パーツにしたいところですね。(その点NのTOMIXのキハ40系製品は優秀。でももう塗りかえのオーダーは来ないですね)
クリームも青も昨秋の取材後に調色しなおししたのでかなり自信のあるカラーです。
でももう二度と同じ塗料は作れませんけどね。配合が混乱しちゃいましたので。

このお客様も上下の分解とライト用基板は外していただいたのですが、その他の細かい部品は外してませんでした。
この外しにはコツがありますので、そのうちヒマになったらブログに方法を載せてみようと思います。
完成した4両はさっそくお客様がクーラーを載せて組み上げられたようです。
このように「工作はしたいけど塗装が難しいからなぁ・・」と思っている方への、塗装だけのご依頼は以前から歓迎しております
こちらも組み上げとか調整とかしなくていいので助かるのです。(結構手間なんです)
分解と組立、それとエアホースやジャンパー栓の取付が不要の場合は、標準工賃からお値引きさせていただいておりますので、どんどんお問い合わせくださいませ。


さて、二月初旬にはウチでも販売用に製作中の五能線4両が完成の見込みです。

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雨どい付きを作ってます。

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雨どいはプラ板です。集水器は裏から流しこみ接着です。
マスキングがまた一段と難しくなりそうですね。ちょっと今度は順序を変えて挑戦してみます。
ラインナップは、
キハ40-500M 雨どい付き
キハ40-500M 雨どいなし  アンテナ付き
キハ48-500M+1500T 雨どいなしセット
という感じです。各一両づつで全車冷房化、エアホース、ジャンパー栓加工アリです。
一応ナンバー等もインレタが手に入る分に関してはするつもりです。
発売前でのご予約も承っておりますので、どうぞ下記へお問い合わせくださいませ。
その際にお好きなナンバーをお伝えくだされば、特定車番にいたします。
では!

瀬戸川模型工房 

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は帰省せずに練馬で年を越しました。
業務の開始は1/7からなのですけど、結構することもなく、そしてなんか工作する気が高まってましたので、3日からごそごそ始めてました。
ちなみにこれは我が仕事場のカレンダーです。

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何とダブル鉄分。w
JRFは毎年買っているのですけど、東日本のはお客様から頂きました。
ありがとうございました。

さて、仕事としての工作はたくさんあるのですが、ちょうど屋根上機器用の塗料が切れましたので、再調合。
そして試し吹きに、とあるクーラーパーツを選びまして、それならついでに作っちまえってのがこの男鹿線です。

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キハ48-508、1502です。
クーラーは初期タイプのAU26でして、バルディローズのものです。
実は別の工作依頼のお客様がこのクーラーパーツをお送りくださって、これなら自分が秋田でみた1502もサクッと作れるのでは?と思ったわけです。
そして何故か手元にTOMの男鹿線色のボディだけが転がってましたので、転用することにしました。
ですので屋根、下回りは首都圏色のものを使ってます。

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例によってタイフォンカバーの塗り分けもしてます。

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508のほうのボディには雨どいがついているのですけど、TOMIXのそれにはついてませんので、エッチングパーツを塗って接着。
インレタはナンバーと車いすマークのみのあっさり仕上げにクリアコート。

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なまはげマークは検証すると、1502は製品のままでドンピシャなのですけど、508は赤ではなく青。
ですのでかつて作った自家製ステッカーでご覧の通り。

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エンジンが更新されてませんので、あくまでも「タイプ」ということになりますが、製品の塗装を生かしつつサラッと作りました。
肝心のクーラーの色はTOMIXの屋根上機器に合わせました。まあ、これくらいの色の違いならOKかと。

てなわけで新年早々は軽工作で仕上げました。
この二両セットは近いうちにちゃんと撮影して、久々のホームページ販売にしようかなーと思ってます。
最近ヤフオクも出品してないので、それもいいかもしれません。
お値段はだいたい・・・・どんなもんでしょ。全塗装とかしてないし・・・

7日にはホームページの在庫情報に載せたいとは思っているんですけどね。
まあ大抵ですが、それらの販売をかける前に、ホームページからの問い合わせで売れちゃいますんで・・・
(これがホームページの在庫情報がまったく更新しなくなった理由なのです。)

TOMIXからの発売以来、イマイチ売れ行きが悪い?のかあちこちで残っている男鹿線ですが、ご興味のある方はこちらからどうぞ。


それでは今年もガンガン作りますんで、楽しみにしててくださいませ。

昨年発売されたTOMIXの男鹿線色からのバリエーションを塗り替えてみました。
これらはすべてお客様からのご注文によるものです。

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キハ40-500 五能線色

屋根とガラスパーツはお客様に外してもらったものをお送りいただいております。(その分割引)
下まわりは撮影のために僕の適当なもので用意しました。
製品ではキハ40の五能線色は発売されておらず、雨どい付きの男鹿線色のボディを塗り替えたものです。
青・クリームともにオリジナル調色。

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製品では再現できていないタイフォンカバーの塗装を施してます。
ここの塗装ですけど、パーツに塗料が食いつかないので、マスキングテープをはがすときに塗料まではがれやすいのです。ですから毎回僕は筆塗りです。結構大変な作業。
この青は製品に以前合わせた塗料が残っておりましたので、それを使いました。
画像では明るく鮮やかに写ってます。

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キハ48-1500

雨どいはバルディローズさんのものです。大変優秀なパーツで愛用しまくってます。
これはボディをタラコ色のもので完全塗り替えしたものです。

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こちらは製品のキハ48-500男鹿線色にバルディローズのパーツだけを塗って接着したものです。
ですから全塗装ではありませんが、簡単に違うタイプを再現できますね。
クリームの色合わせも慎重に行いましたので、今までの僕の調合した塗料ではなく完全に新しくつくりました。
TOMIXの製品と並べても遜色ないですね。

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キハ40-2000 男鹿線色

秋田には2000番台も数量存在してます。これはタラコから作るしかないですね。
この緑色も従来のファルベを基にしたものですと、やや暗いのでここはクレオスのグリーンから作り直しました。
TOMIXの緑はやや明るく鮮やかなのです。
で、現物はというと、TOMIXのイメージはかなりいい線いっていると思います。
ただ、エアブラシで塗装してしまうとしっかりと塗膜ができて下のクリームを隠蔽してますので、製品のようなタンポ印刷独特の”透け”は再現できません。(したくないですしね。w)

マスキングの角度は製品から治具を作ってカット角度を合わせてますが、以前作ったモノでバッチリでした。

いままで沢山作ったこの二色ですが、今回は全部で14両。
並べると壮観です。

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またのご依頼をおまちしております。

先日発売されました、TOMIXキハ40系「男鹿色」のボディが手元に来ましたので、ちょいと検証してみます。
何故ボディだけかというと、これはお客様の塗り替えのための種車をお送り戴いたものでして、僕は今回は購入をパスしたのです。
そしてこのお客様は、ご自身で分解されたボディだけをお送りくださってます。(割引サービスですので500円/両お得)
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キハ48-500とキハ40-500です。赤いなまはげがついてますね。
キハ40-500には縦樋がモールドされてます。こいつは使えそうですね。
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上から東北色、今回の男鹿色二両、僕の標準で塗り替えていた男鹿色(KATO)、同じく塗り替えの五能線色(KATO)です。
まずクリームは東北色よりも明るく、白っぽいです。
TOMIX東北色は東海色と同じクリームを使ってましたが、今回のこのクリーム10号は、ちょっと色合わせしなくてはいけないでしょう。僕のオリジナルの東海色のクリームに近い白さです。
そして緑ですけど、TOMIX男鹿色は僕の緑よりも少し白いですね。(上から三番目と四番目の差)
僕のは自分でもやや濃い(暗い)色にしていましたので、TOMIXはより本物に近いのだと思います。
こうなると一番下の僕のオリジナル五能線色は、さらに濃く鮮やかな青ですので、現行の五能線カラーとはかなり新車に近い想定になっています。
秋田での混合編成とかをするのなら、五能線の青も少し白を入れた方がバランスがよさそうです。

ここには屋根がありませんが、僕が以前懸念していたクーラー室外機は、全て2個づつ載っているみたいです。
以前の懸念はこちら
これでクーラーの載ったキハ48が製品化されたわけですので、個々から新潟青のキハ48を作るのは手間が省けますね。まあ色々他にも加工しなくてはならないのですが。

さて、本製品にはなまはげが印刷されてます。
ちょっと僕が以前作ったステッカーと比べてみましょう。

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製品の方が鮮やかな赤ですね。大きさは大体合っているみたいです。
でもこのなまはげ、僕が知る限りには規則性がなさそうなので、キハ40でもキハ48でも、青が描いてあったり赤であったり、両方あったりと、色々バリエーションがあります。
でもこの製品は印刷されてますんで、ユーザーで付け替えができません。せめてステッカーならよかったのに。

というわけで、さっそくなまはげを消す実験をしてみました。
まずはセロテープ。
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取れるわけがありません。

お次はIPAでコシコシしてみましょう。

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綿棒で5分くらいやってますと、なんとか表面のなまはげを消すことができました。
表面のタンポ印刷の部分だけにIPAを丁寧に筆塗りし(はみ出さないように)、4,5分置いてから綿棒でこすると、垢のように粉状になって落ちていきます。
でもこすり過ぎるとボディまで影響が出てしまいますので、微妙な作業です。
ちなみに使ったIPAはいつも塗装剥離に使っているかなり古いものです。

お次はエナメル溶液

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IPAよりも苦労します。かなりこすらないと消えていきません。というか途中であきらめました。
エナメルは本体の塗装をやはり落としてしまうので、オススメしません。

最期にクレオスの薄め液

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あー落ちた落ちた。

当たり前やん。


当然まったくオススメできませんね。さっさとボディの塗装をヤッてしまいますんで。
ボディだけ無傷でキープしながら、なまはげだけ殺るのは不可能でしょう。
ま、このキハ40男鹿線はこれから全ての塗装をIPAで落として塗り替えるので、ボディの塗装が剥がれたのは問題ありません。
やってて思ったのは、緑のラインの方がなまはげよりもボディへの食いつきが弱いってことです。

というわけでなまはげ落としはIPAが良さそうですけど、ここでいつもの注意事項

ここでの記述について、塗装剥離の成功は一切保証しません。
あくまでも自己責任でお願いします。
特にIPAも薄め液も火気厳禁です。
寒い冬ですので、灯油ストーブのそばでは絶対にやらないでください。
換気等、十分に気を付けてください。

この調子で五能線のキハ40-500も発売すればいいのに。
しかも冷房仕様のものもファンとしては欲しいし、タラコの冷房ももちろんです。
男鹿線のクーラー一基のやつはマイナーだから発売はされないでしょうね。
(ここはねらい目か・・・そしてキハ40-2000男鹿色とかね)

今回は床下の検証ができませんでしたが、来年発売の盛岡色は原型に近いし、九州も出るみたいだし、TOMIXは一気にキハ40系を制覇したみたいですね。
おかげで僕は得意分野を変えなくてはなりませんががががが。
さて、今回のこの種車で14両の塗り替え依頼をいただいてます。どうなるんでしょうね。

スキマ産業ばんざーい!の瀬戸川模型工房でした。

先日、TOMIXさんがキハ40系男鹿線色を11月に発売すると発表がありました。
どんどん出してきますね。まあ、男鹿線色は当然でしょうか。
その予定ラインナップですが、公式HPにはこんな図が載ってます。

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発表内容を読んで要約しますと、まずはキハ40-500から

・キハ40-500M  外付け雨どい、機関未更新、屋根上室外機なし
・キハ40-500T   外付け雨どい、機関更新、屋根室外機二基つき

両方ともなまはげ印刷済みとなってます。
シート形状は未発表となってます。

今回500番台で雨どいを最初から表現してきているのは初の試みです。
床下エンジンの表現は原型(首都圏色)とこれは新潟赤や東北色で行ってますので、その使いまわし。
屋根上は原型の屋根と新潟赤でクーラー付きをもう作ってますので、同じくミックスさせて採用しています。
TNカプラーと台車は黒ですので、原型と変わらないわけですね。

さて、これで該当する車番はというと、
・M・・・・536、544、547 ただし機関更新については微妙、547以外はロングシート
・T・・・・521、522、528、529、530、532、533、537、543、で541はロングシート
(DCダイヤ情報より、2012/12/1現在の表より。  2017/6ネットでの画像で外観を自己調査)

2017年現在の塗り替えや廃車データではさらに両数が減るでしょう。すみませんがそこまでちょっと追ってません。
男鹿線色で雨どいを外に出してないのは569、570、575、594でして、これは今回の模型化には絡みません。
製品では機関未更新もあるので、時代的にごちゃまぜ感も楽しめるようになっているのでしょう。
その辺はどのようにユーザーが解釈して楽しむかですね。
(五能線からの塗り替えもありますので、現時点では正確なデータとは言いにくいです。)

さて、もう一つのキハ48-500セットですが、これもまたこだわり?が見られます。

・キハ48-500M 外付け雨どいなし、機関更新、屋根室外機つき
・キハ48-1500T 外付け雨どいあり、機関更新(たぶん)、屋根室外機つき

と説明文ではなってます。
キハ48-1500でTOMIXが外付け雨どいを表現するのは初めて。しかもなぜか1500だけですかい。
曖昧なのが1500の機関更新ですけど、たぶんしてくると思います。
なんせこれは「縁結び」ですでにやっている床下を使えばいいわけでして(T車)、M車の床下はキハ40-500のモーターカバーで兼用でしょう。
そして室外機ですが・・・・・


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な、なんだと・・・
このイラストが間違いでなければ、さりげなーく、室外機一基ぢゃあないですか!
な、なんちゅーことを!
なんで1500も室外機二基のにしないのよ!
500が二基の屋根だってのは理解できます。縁結びがそうだからです。
でもAU26単体を選ぶこたぁーないじゃろ。

はい、ここで該当車両調査です。データはキハ40-500と同じソースを使ってます。

・キハ48-500M  515、516、517、544(すでにタラコ)  537は室外機一基、507、508はトイあり
・キハ48-1500T  1502のみ! 1507は室外機二基、1539はトイなし

せ、狭いぞ選択肢!
でもこれ、やはり資料古いです。517なんてこの資料では五能線色でしたけど、実際は男鹿線色になってました。

それにキハ40、48を通じて重大なファクターがあります。

それは、なまはげ印刷済み です。  

秋田に二度ほど行きまして、カメラもって構内をウロウロしましたが、あのなまはげマークには規則性が見当たりません。
なのに印刷済みってことは、これはもうすでに特定車番の方が早いじゃないですか!
TOMIXさん、もしこのつたないブログを読んでくれたのでしたら、お願いだから、なまはげはステッカーにしましょうよぉ。
そして1500の室外機一基ってのはやめて二基にしましょうよぉ。


ええ、はっきり言いますが、僕は自分がコレクターとしてこんなこと言っているんじゃないんです。
あくまでも種車ですよ、種車。
僕みたいな不逞の輩がいるから「種車にできるならしてみろ!」ってとこかもしれませんけど、コレクターのユーザーさんとしては難しいところを突きつけられていると感じます。
だって、室外機二基のキハ48-1500は五能線色がいるし、タラコ塗り替え車もいます。
雨どい有無も微妙です。
いくら僕のところに「TOMIXのパーツを使って室外機二基の48-1500用屋根を作ってよ」と依頼が来てもこまっちゃいますよ。切り継ぎですもん。この逆のクーラー一基の48-500を作るのも同じ。
全車二基車にすれば、五能線色の再販のときも、ほら、便利だし、また売れまっせ!
最近五能線色のセットの中古相場、上がりまくってますもんね。

ええい、こうなったらこいつら使って塗り替えて何が出来るかやりましょう。
もちろん、キハ40は五能線ができますね。こいつが発売されてないってのが不思議なくらい。
でもそれは新潟赤や東北からでもできます。
男鹿線色40-2000は、側面窓の大きさが違うため、新製品からではせいぜい屋根と床下が使えるだけですね。ロングシートに拘るなら、烏山や東北をばらして持ってくるしかない。
キハ48は?というと、

小牛田・東北色(すでに消滅) 545、554(新潟青としても可能)  1500番台に該当なし。
室外機一基のキハ48-1535は雨どいが外付けではないので、ボディー替えが必要。

き、きびしい!厳しすぎる!これじゃ僕のうま味はない!

べつに僕のうま味なんて気にする必要なんてこれっぽっちもないですけどね。
それでもやはり1500番台の屋根も室外機二基にするべきだと思いまーす!  
ま、僕の仕事としては、この商品の色合わせをして40-2000への対応でしょうか。
雨どいの有無をこだわったユーザー様にその辺でがっちりお応えしましょう。

まあ、僕もオリジナルで散々男鹿線色は作ってきましたんで、オリジナルにも自信はあるのですけどね。

最期に以前僕が秋田で取材した時の画像と編成をもう一度。
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キハ48-517、キハ40-569、キハ40-536、キハ48-1502

おお、569以外は全部使えてる!(569は雨どいなし)
おっしいなー!

というわけで11月、発売されたらみなさん該当車種探しで奔走するかもしれませんね。
なんせなまはげ付きなんで。

そしてこれらを種車にして屋根を交換したりボディーを替えたり、楽しそうですね。
僕は・・・・おとなしく静観してます。w


(記載された車番のデータはすでに古いものですので、かならずご自身でご確認いただきますよう、お願いします。)



 複数のお客様からのご依頼で五能線8両分が完成しました。

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まずはボディだけの塗り替えのお客様で、上3両が塗り替え品、最下段がTOMIX製品です。
ほぼ色は合わせれました。
製品に色合わせしましたので、青がなんとなく青15号っぽい仕上がりなんですけど、デジカメでは鮮やかに発色されちゃってます。

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左が製品です。タイフォンカバーが塗り分けられてませんね。僕は塗り分けてますが、この塗装が一番大変で、サイドラインのマスキングはもう慣れました。
なんせ一日に8両塗り上げちゃいますので。
でも朝から晩までマスキングしては塗装の地獄のローテーションですけどね。w

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他のお客様のキハ40-500とキハ48-500五能です。48-1500に縦樋がついてますね。
冷房化も済ませてあります。
クリームも作り直ししてますので、前回作った男鹿線とはやや違うかも。

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あとこのお客様分では新潟青やタラコも完成しました。

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それぞれ左が他のモデラーさんの作品で、それに色合わせするようなオーダーでした。
タラコは苦労してほぼバッチリでしたけど、新潟のクリームがちょっと白く出てしまったかも・・・・
ごめんなさい、これが僕の限界です。
これ以外にも新潟復活急行色の3両も出来上がっておりますが、それは前回のブログの画像でどうぞ。

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そしてこの冷房キハ40-500(M)五能線は当工房のホームページで販売します。
過去の五能線の中ではもっとも塗りあがりが良い作品となりました。
もちろんTOMIXのキハ48五能線と色は合わせてありますので連結しても違和感がほとんどないように狙っています。

これで当分五能線と男鹿線は製作いたしません。
とくに男鹿線が売れ残ってる感じですが(汗)、キハ40系撤退が決まっている男鹿線ですので、また騒ぎ出すかもしれませんので、その時まで放置です。

というわけでホームページをどうぞよろしく。w

瀬戸川模型工房


先日ヤフオクに出していましたキハ48男鹿線二両セットですけど、やはり非冷房ってのが不人気だったのか、自分も気に入らなくなったので、冷房化しました。
ただ最近はTOMIXの東北色が冷房屋根を製品化してますので、その色に合わせて塗装することにしました。

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クーラーは灰色9号に黒を混ぜて濃さをあわせました。GMの灰色9号は赤に振っていますので、すこしシアンも入れてます。ドンピシャとまではいきませんでしたが、TOMIXとならべてもまあ問題ないかなってとこです。
このパーツはGM製で、ダクトカバーはバルディローズ製。カバーは屋根と同じ色にしてます。
この屋根の色はTOMIXのそのままドンピシャです。ねずみ一号から作っています。
そして”なまはげ”ステッカーもチラリと写ってますね。

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これはインクジェットプリンタで印刷したものです。
ホワイトデカールに印刷しようと何度もやりましたが、うまくインクが載ってくれず、プリンタを2つ替えてもやってみたのですけど納得いきませんでしたので、しかたなくステッカー(ただのシール)です。
かなり小さいのですけど、まあ雰囲気は出てますね。
そしてこのなまはげマークがどの車にどのように貼ってあるかと調べてみたら・・・・
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キハ40、48ともに規則性がなくてバラバラなんです。こりゃこまった。
ネットと自分の資料で分かる限りのパターンを調べましたが、青と赤、そして貼ってある高さが違ったりしてます。
そしてネットでもパターンが分からない車番まで出てきちゃいました。
キハ48-537の非公式側です。
これはお客様任せとなってしまいます。すみません。
それとステッカーですので、後日素敵なインレタやステッカーが発売されましたら、簡単に剥がせます。
予備も入れておきますので、これでご勘弁を。

このキハ48男鹿線2両セットはこのようにリニューアルしてアキバのGMショップにて販売いたします。
また、他の4両(少し前の完成ブログより)は3/7以降にネット販売します。
ホームページをごらんくださいね。

また、アキバのGMショップにて以前製作しましたキハ400利尻も販売します。
サロベツ(後期型)のほうはGMショップでお買い上げいただいたみたいで、ありがたい限りです。
同じ塗料はまだございますので、追加製作をお請けいたしますので、どうぞホームページよりご連絡を。
ただ現在大変工作が混み合ってまして、現在で納期は5月連休明けまでお待ちいただくことになります。
どうぞよろしくお願いいたします。



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